ネットショップ開業初心者へ!!開業から軌道に乗せるまでのロードマップ
自分のお店をはじめてみようと思うんだ!!
ネットショップサービスが普及してきて、お店を持つハードルがかなり下がってきたよね!!
自分のお店だなんてワクワクだけど、何が必要でどんなことをしなきゃいけないのかとか、わからないことだらけで早速困ってるんだ。
よし!!そしたらまずは開業から軌道に乗せるまでの全体像を確認しよう!!
ネットショップをはじめたいけどどうして良いかわからない……。
そんな初心者さんに向けて、0からお店を軌道に乗せるまでのロードマップを作りました。
自分がこれから取り組もうとしていることの全体像を、知っているのと知らないのとでは、お店を軌道に乗せるまでのスピードが変わってきます。
私は2020年にネットショップを開業しました。
これまで手探りで運営してきた私の知識や経験から記事をまとめているので、これから開業を目指す人は、ぜひお店作りの役に立ててみてください。
- これからネットショップを開業したい人
- ネットショップの運営全体像を掴みたい人
ネットショップ開業初心者向けロードマップ
0からお店スタートさせて軌道に乗せていくためのステップを、5段階に分けてみました。
まずはどんな流れで進んでいくのが掴めるよう、ステップごとに箇条書きでまとめたので、自分に必要な期間を参考にしてみてください。
開業から軌道に乗せるまでの5ステップ
- 場所を作るネットショップ立ち上げ期
- ショップを本格的に始めるオープン期
- 自分のお店を知ってもらう認知期
- お店のリピーターを増やす安定期
- お店をレベルアップさせるステップアップ期
この期間にすること
- どんなお店にするのか決める。
- ネットショップサービスに登録する。
- ネットショップの設定・配置デザイン完成させる。
この期間にすること
- 商品の制作・仕入れをする。
- 配送方法を決める。
- 備品の準備をする。
- 商品写真を撮影し商品登録をする。
この期間にすること
- お店のSNSアカウントを作る。
- 広告を出す。
- イベントに参加・出店する。
この期間にすること
- コミュニケーションの機会を増やす。
- クーポンを発行する。
- メルマガやSNSを活用して情報を積極的に届ける。
この期間にすること
- 支店を作る。
- アンケートを実施してお店を改善していく。
- 取り扱い商品を増やす。
場所を作るネットショップ立ち上げ期
立ち上げ期はこれから作るお店の土台になります。
とりあえずでネットショップサービスに登録するのではなく、お店の基準になる指針もある程度は決めておきましょう。
この期間にすること
- どんなお店にするのか決める。
- ネットショップサービスに登録する。
- ネットショップの設定・配置デザイン完成させる。
どんなお店にするのか決める
まず初めに行うことはお店のコンセプト作り。
どんな想いでお店をはじめ、どんな雰囲気のお店を作りたいのか、どんな人にお店に来て欲しいのか……。
コンセプトをしっかり定めておくことで、ショップデザインの方向性やショップに並べるアイテムがブレなくなっていきます。
決めておくと良いこと
- お店のテーマ
- どんな人にお店に来て欲しいのかお客様のペルソナ
- 取り扱うアイテムのジャンル
- ショップのイメージカラーやテイスト
- 月の売上目標
ネットショップサービスに登録する
どんなお店にするか決めたところで、使うネットショップサービスを決めてください。
今回は初心者向けネットショップ開業なので、初期費用無料のサービスでオススメを紹介します。
ハンドメイドの商品を取り扱うならminne(ミンネ)。
ネットショップだけでなく、イベント出店や実店舗も視野に入れたい人ならSTORES(ストアーズ)。
在庫を持たないネットショップ運営をしたい人ならBASE(ベイス)。
ネットショップでの販売は、実物を手にとってどんな品か確かめることができないため、実店舗より購買意欲は低くなります。そのため、イベント出店も視野に入れられるSTORESが個人的にはオススメです!!
ネットショップサービスは似ているようにみえますが、それぞれ個性があります。
有名どころ9サービスを比較した記事や、近いサービス同士を比較した記事を書いたので、自分に合ったサービスを選ぶ参考にしてみてください。
ネットショップの設定・配置デザイン完成させる
ここでいうネットショップのデザインは、設定や配置デザイン。
使うサービスによって異なりますが、共通して必要な項目を紹介します。
設定する項目
- ショップ情報
お店の名前や説明、お店のSNSアカウントの登録 - 運営に関する情報
区分や事業所の住所、営業時間や返品対応などの細かな情報 - 送料の設定
- お店の紹介ページ(ABOUT)
住んでいる住所を公開するのに抵抗がある人もいるでしょう。
そんな人はバーチャルオフィスを使いましょう。
STORESやBASEでは、サービスを提供している会社の住所や電話番号を表示させる非公開設定もできます。
ですが、商品を発送する時必ず住所の記載が必要です。
そんな時にバーチャルオフィスの住所貸し機能を使えば、安心してお店の運営ができます。
お店の雰囲気を伝えるデザインもしっかり作り込めればベストですが、デザインをしたことない人に取っては外注しなければ難しいですよね。
STORESやBASEでは、簡単な設定でお店としてやっていける水準を保ったデザインが担保されているので安心してください。
運営していく中で取り入れたいバナーなどは増えていくので、その都度更新していきましょう!!
ショップを本格的に始めるオープン期
立ち上げ期で土台となる場所作りをしたので、ここからは実際にお店に並べるアイテムや、お客様に商品を届けるために必要なものを準備していきます。
お店のオープンまでもう少しです!!
この期間にすること
- 商品の制作・仕入れをする。
- 配送方法を決める。
- 備品の準備をする。
- 商品写真を撮影し商品登録をする。
商品の制作・仕入れをする
実際にお店に並べるアイテムには、自身で制作するオリジナルアイテムか、既製品を仕入れるかの2種類があります。
オリジナルアイテムを作るにしても、仕入れアイテムの買い付けるとしても、 最低ロット数というものがあります。
最低ロット数は、1回の注文で必ずこの個数は買ってね。という最低ライン。
オリジナルアイテムであれば、ロット数を多くすればするほど、原価は安くなるので利益率が上がります。
最初のうちは最低ロット数にとどめ、売れ行きを確認しながら在庫の補充をしていきます。
仕入れができるお店
色々な仕入れサイトがありますが、サイトによって商品の値段が変わります。
比較しながら仕入れルートを確立していってみてください。
在庫を抱えない営業をしたい人は、pixivFACTORYと連携できて受注販売ができるBASEを使うのも1つの手です。
ただし、受注販売なので1商品あたりの単価は上がるので利益率を低くするか、販売価格を上げる必要があります。
販売価格が高くなると、売れにくくなるのも事実なので要注意です!!
配送方法を決める
取り扱う商品が決まると、重さや厚さが決まるので配送方法を決めることができます。
送料無料はお客さんにとって嬉しいポイント。
ですが個人のお店で送料無料を実施できないお店も多くあると思います。
いろんなものが値上がりしている昨今、輸送費も価格が上がっています。
そのため、近年送料をお客様負担に変えたお店も多く見受けます。
送料を負担しているお店はもちろん、お客さんに負担してもらっているお店も、どちらも損をしないために、適切な配送方法を選んでいきましょう。
メジャーどころは日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便。
下の表はダンボールを使った配送方法のですが、厚さ3mm以内のものであれば、もっと安い配送方法があります。
料金比較
項目 | サイズ | 重さ | 料金 |
---|---|---|---|
日本郵便 | 3辺合計170cm以下 | 5kgまで | 820円〜5,090円 |
ヤマト運輸 | 3辺合計200cm以下 | 30㎏まで | 940円〜10,730円 |
佐川急便 | 3辺合計160cm以下 | 30㎏まで | 910円〜14,740円 |
料金の最小値は60サイズ・同地域での設定から出したもので、最大値は最大サイズかつ一番距離のある北海道と沖縄間での料金です。
備品の準備をする
ネットショップはお店です。
お客様に商品を送る時、適当な梱包では不安を感じてしまいリピートすることはないでしょう。
安心してお店を利用してもらうためにも、しっかりとした梱包資材を用意して発送する必要があります。
ダンボールワンでは箱型のダンボールはもちろん、メール便ケースやOPP袋、緩衝材など梱包に必要な備品が揃っているのでオススメです。
他にも宛名シールも必需品になってきます。
商品サイズで宛名シールのサイズは異なってきますが、通常使いは21面、クリックポストを使うなら4面がオススメです。
もちろんシールになっている必要はないので、コピー用紙に印刷してテープや糊で貼ることもできますが、専用サイズにカットされたシールなので、かなり時短になり便利です。
発送に必要不可欠な備品
- 商品サイズに合わせた箱や封筒
- OPP袋
- クラフトテープ
- ワレモノなど商品の特徴に合わせてプチプチなどの緩衝材
- 配送方法に合わせた宛名シール
ワンランクUPする備品
- 梱包時のアクセントになるお店のロゴが入ったシール
- お店を利用してくれたことへのTHANKSレータ
- ショップカード
- 梱包をワンランクUPしてくれる薄葉紙
さらに詳しく備品について知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。
商品写真を撮影し商品登録をする
お店に並べる商品が手元に届き、備品を揃えたことで発送する準備もできましたね。次は商品の陳列です。
ネットショップの陳列では、商品の写真が最も大切になってきます。
実店舗と違って、ネットショップでは実物を見て触ることができないので、写真で買うか買わないかを判断します。
そのため、見やすく購入者が確認したい箇所を写真で用意しておくことが購買意欲の後押しになります。
撮影ボックスなどを使って、商品写真を綺麗に撮りましょう。
そして商品写真と同じくらい商品説明も大切です。
どんな商品で、素材がどんなもので、サイズをしっかり明記しておきましょう。
注意事項もしっかり明記しておくことで、トラブルも避けることができます。
自分のお店を知ってもらう認知期
商品の陳列が終わり、お店をオープンしましたね。
開店おめでとうございます!!
ここからお店を知ってもらい、商品を手に取ってもらい、ファンを増やして、お店を大きくしてしていきます。
まずはお店を知ってもらうためにできることをして行きましょう。
この期間にすること
- お店のSNSアカウントを作る。
- 広告を出す。
- イベントに参加・出店する。
お店のSNSアカウントを作る
オープンしたてのネットショップは、誰もお店の存在を知りません。
全ての人が未認知顧客です。
ネットショップは実店舗とは違い、自分から「ここにお店がありますよ!!」と主張しなければ発見してもらえません。
そのため、自分から動くことがとても大切です。
自分のお店を知ってもらいやすいツールとして、SNSはとても便利です。たまたまでもお店の存在を知ってもらう糸口になります。
動画がライブ配信もできるので、実際の使い心地など商品の細かなところまで紹介できるのも購入ハードルを下げてくれます!!
広告を出す
ネットショップサービスの機能で、GoogleやInstagramへの広告を出すことができます。
広告を出すのにお金はかかりますが、お金をかけてでも認知を増やすことで売上に直結するので、必要経費と考えて取り組むことをオススメします。
タダではないので、時期などよく考えて有効に使いたい機能です。
イベントに参加・出店する
イベントに参加することで新しい出会いが生まれます。
イベントではいろんなお店が出店します。
お客さんの中には自分のお店を目当てに来ていない人もたくさんいます。
他の作家さんを見に来ていたとしても、たまたま目に入ったことで、自分のお店も気に入ってくれる可能性は大いにあります。
お客さんとの出会いはもちろん、同じようにお店を出している横の繋がりも、イベント出店をすることで生まれます。
イベント出店を視野に入れたい人は、STORESでの開業がオススメです。
お店のリピーターを増やす安定期
リピーターは、お店の売上を支えてくれる大切な存在です。
常連さんは普段からお店を利用してくれることはもちろん、お店を気に入ってくれれば、同じ趣味趣向の友達を連れてきてくれることもあります。
「あのお店いいよ!!」と周りに広めてくれるのは、いつだったリピーターの常連さんなんです。
ということで、リピーターをしっかり増やしていく努力をしていきましょう。
この期間にすること
- コミュニケーションの機会を増やす。
- クーポンを発行する。
- メルマガやSNSを活用して情報を積極的に届ける。
コミュニケーションの機会を増やす
商いはコミュニケーションがとても大切です。
店員さんの対応が丁寧で感動したことはありませんか?
店員さんの話が楽しくてお店に通うようになったことは?
そんな大切なコミュニケーションを取る場が、ネットショップには正直少ない。
ネットショップは注文を受け、商品を送ることで成り立ってしまうので、とても機械的に取引が終わってしまいます。
機械的に終わってしまう取引の中に、人と人との関わりなんだと意識しながら真心を込めていくことで常連さんは増えていきます。
取引の中で作れるコミュニケーション
- 気軽に商品の質問をできるようにチャット・メッセージ・問い合わせ機能をつける。
- THANKSレターを取り入れる。
- 残暑見舞いや年賀状など常連さんに向けてダイレクトメールを送る。
クーポンを発行する
クーポンにはいろんな役割があります。
初めて店に訪れた人の購入ハードルを下げるための初回クーポン。
2回目以降の来店に繋げる次回使えるクーポン。
お店のことを思い出してもらうためのイベントクーポン。
そして常連さんは、お店を運営していく中で必要不可欠な存在です。
そんな大切な常連さんに向けて、感謝を込めた特別なクーポンを発行しましょう。
クーポンの発行は、来店回数に応じて特典を増やしたり、割引率を変えるなどできることは色々とあります。
店主も人間なので、お店を支えてくれているリピーターさんには、日頃の感謝も込めて特別扱いしたくなりますよね!!
クーポンの役割
- 初回クーポン
初めて来店されたお客さんの購入ハードルを下げる役割がある - 次回使えるクーポン
次回使えるクーポンは再来店を促します。 - イベントクーポン
ボーナスが支給される夏や年末、お財布の紐が緩くなりやすい時期にイベントクーポンを発行し、販売促進を促します。
メルマガやSNSを活用して情報を積極的に届ける
メルマガやSNSはお店の情報を届けるのにとても便利。
何より定期的なお店の情報発信は、お客様にお店の存在を忘れないようにしてもらうためにとても重要です。
取り扱っている商品の情報以外にも、実際に自分で使っている使い方やお役立ち情報などを届けることで、商品以外の価値提供もできます。
この+αでお店の個性を出していくと、他の類似店との差別化もできていきます。
メルマガやSNSで届けるオススメ情報
- ショップで売れ筋の人気アイテム紹介。
- セール情報。
- 入荷や再販アイテムの情報。
- 取り扱いアイテムの使い方や詳しい情報。
お店をレベルアップさせるステップアップ期
目指すところは人それぞれなので、レベルアップをどこに持っていくかも人それぞれ。
ですが、お店を大きくして売上をあげていくことは、どのお店も意識することかと思います。
ここからはお店をレベルアップさせるためのステップアップ期についてまとめておきます。
この期間にすること
- 支店を作る。
- アンケートを実施してお店を改善していく。
- 取り扱い商品を増やす。
支店を作る
運営しているネットショップとは別に、現在使っているネットショップサービスでないものを使って支店をオープンさせます。
ネットショップサービスどれも似ていますが、それぞれ独自の集客方法があります。
販路を広げていくために、今までとは別のネットショップサービスを使う必要があります。
さらに、ネットショップサービスにはASPカートとECモールの2種類があります。
BASEやSTORESのようなASPカートを使っていた人はECカートに目を向け、minne・Creema・楽天市場のようなECモールを使っていた人はASPカートに目をむけ支店広げるのもオススメです。
誰でも知っている有名ブランドでさえ、自社のオンラインショップを持ちながら楽天市場やAmazonのようなECモールに支店を構えています。
カート型(ASPカート)
自分で売りたい商品を作ったり選ぶことで、オリジナルのお店を作るサービスです。一番の問題点は集客と言えますが、自分だけのお店を育てていく楽しみがあります。
BASE・STORES・Shopify・カラーミーショップなどがカート型の代表格です。
モール型(ECモール)
1つの場所にいろんなお店が集まったネット上のショッピングモールです。
自分で集客をせずとも人の目にとまりやすい点がメリットですが、モール内での競争率は高いです。
代表的なものにはminne・Creema・楽天市場・Amazon・SUZURIなどがあります。
ASPカートとECモールの違い
アンケートを実施してお店を改善していく
アンケートの実施は、お店を成長させるためにとても有効な手段です。
BASEではアンケートを簡単に行える拡張Appsがありますし、そういった機能が備わっていない場合は、Googleフォームを使うこともできます。
お店の利用客のリアルな声を集めて、お店の改善に役立てましょう!!
取り扱い商品を増やす
品揃えはとても大切。
お店に入って商品が少ないと、盛り上がりに欠けますよね。
新しい商品を増やす時に気をつけて欲しいのはお店のコンセプト。
いくら取扱商品を増やすと言っても、コンセプトとズレたものを追加すれば、何のお店なのかまとまりがなくなり、今まで見にきていたお客さんは離れていってしまします。
仕入れができるお店
商品の選定もお店を成長させていくために養わなければいけない力ですね!!
さいごに
お店を持つとなると、店舗を借りて什器を用意して品物を並べて……初期費用だけでも数十万〜数百万円は必要でした。
ネットショップサービスが現れたことで、お店を持つハードルがかなり下がりました。
サービスによっては初期費用はかからず、売れた時の手数料のみ。
もちろん店舗の契約が必要ないので物件の契約も必要ありません。
実店舗を持つのが当たり前だった一昔前では考えられませんよね。
ネットショップをはじめてから、私もいつかは実店舗を持ちたいと思うようになりました。
初めから実店舗の計画を立てていたら、無謀なんじゃないかと自信を持てませんでしたが、ネットショップからはじめたことで見通しが立てやすくなりました。
なにより実店舗をオープンさせる前にお店を知ってもらうこともできるし、営業は通常通りできるので資金を貯めていくこともできます。
自分のお店を持ちたいと考えている人はぜひネットショップからはじめてみるのも良いかと!!
-fin-