フリーランス1年目。
私は何の準備もなく突然フリーランスになったので、事務所も構えずなーなーなスタートをきりました。


家でお仕事しているので、何の気なしに開業届で借りている賃貸の住所を書いていました。
きっとフリーランスで賃貸の住所を何も考えずに書いた人は多いのではないでしょうか?
フリーランス3年目にして、事務所利用不可である賃貸(自宅)を開業届に書いていたことで、「ちょっとマズいぞ!?」って事案が出てきたので紹介します。
この記事はこんな人にオススメ
- 自宅で仕事をしている人
事務所利用不可の賃貸で仕事をする問題点
冒頭でも少し触れましたが、私は準備期間もなく知識もなく手探りでフリーランスを始めたので、何の気無しに住んでいる賃貸の住所を使って開業届けを出しました。
開業届を出して3年。
お恥ずかしい話ですが、賃貸に事務所利用可と不可があることを知ったのはつい最近。
気づいたキッカケは引越しをしようと思っていて賃貸を探すために不動産屋さんと話しをしていた時。
私の職業の話をした時に、「でしたら、事務所利用可能な場所が良いですよね?」と言われ知りました。
結局引越しは次の年にすることにしたんですが、不動産屋さんに色々聞いて問題があることがわかりました。
問題があるなら改善したい!!
ということで、グレーな部分がないように今回色々手続きしました。
まずは、事務所利用不可の賃貸を使うことで出てくる問題点を書いていきます。
事務所利用不可の賃貸で仕事をする問題点
- 貸し手の登記・税制問題
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人の出入りがあると他の住民に迷惑がかかる
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大家さんによっては契約解除になることも
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プライバシーの問題がある
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グレーではあるけど、何だか悪いことをしている気になる
貸し手の登記・税制問題
賃貸のオーナーさんは、その物件を登記する時、事業物件なのか居住用物件なのか登録します。
居住用は貸し出すと賃料は安いですが、固定資産税の減額が大きく、事業用にはそれが適用されません。
何より居住用として登録しているのに、勝手に事業用に使われていたら、大家としてはたまったもんじゃないですよね。
住むために契約したはずが、大家さんの了承がないところで、使用用途と違うことをしていれば、もちろん契約違反になります。
登記のし直しをするのかどうかは、持ち主である大家さんが決めること。
持ち主がダメと言ったらダメなんです。
人の出入りがあると他の住民に迷惑がかかる
元々住むための賃貸として貸しているものなので、住民以外の出入りを想定していません。
都心では最近近所付き合いは薄くなっているとは思いますが、同じ階の人ってなんだかんだで挨拶したり、すれ違ったりで覚えていることもありますよね。
なので知らない人の出入りは他の住民を不安にさせてしまいます。
他にもコピー機を置いている場合、夜中に稼働させていたら騒音と取られてしまうこともあるでしょう。
その結果、大家さんや管理会社に報告されてしまうことがあるかもしれません。
大家さんによっては契約解除になることも
事務所利用不可の場所を事務所として利用して良いか悪いかは、持ち主である大家さんが決めることになります。
大家さんがNGを出せば、もちろん事務所利用はできないので、最悪契約解除になることがあります。
プライバシーの問題がある
例え賃貸の物件を事務所利用できたとしても、もう1つ問題が出てきます。
それはプライバシーの問題。
人によっては、住所をオープンにしなければいけない場所は、開業届の住所登録だけではありません。
ネットショップを運営していたら、特定商取引法に基づき住所の記載が必要です。
女性の場合、自宅を知られるのが嫌な場合もあるでしょう。
私はどちらも当てはまったので、事務所利用不可の物件を住所登録せず、バーチャルオフィスの契約をしました。


対処法で詳しく紹介しますが、私はバーチャルオフィスを『Karigo
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グレーではあるけど、何だか悪いことをしている気になる
パソコン1つで完結するライターなど、職種によっては事務所と公言しなければバレることはあまりないでしょう。
実際に事務所と言っても人の出入りはないし、大きな音が鳴る機械も使っていないので、言わなければバレないことも多く存在するそうです。
ですが、心のどこかに引っかかりができます。
「バレなきゃ良いのか?」
「何だか悪いことをしている気になる」
「もしも大家さんにバレたら……」
そんなビクビクして仕事をするなんて嫌だったので、私は改善することにしました。
事務所利用不可の賃貸で仕事をしていた私の手続き
「バレなきゃよくね?」の怖さは、バレた時にあります。
信用が地に落ちます。
大家さんがOKを出してくれれば良いですが、そのOKをもらう前にグレーなことをしていたのは自分なので、自分から言い出すことにしました。
私の手続き
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大家さんへの確認
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私の場合NGだったのでバーチャルオフィスの契約
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開業届の住所変更
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ショップの住所変更
大家さんへの確認
私がまず行ったのは大家さんへの確認。
私の場合、大家さんの連絡先を知っていたので直接の電話でしたが、人によっては管理会社になります。
聞いた内容はこんな感じ。
相談なんですが、私個人事業主をしていまして、家でのパソコン仕事がほとんどなんですが、今契約させてもらっている賃貸を事務所代わりに開業届に住所を記載させていただくことは可能でしょうか?
ちなみに、事務所と言っても打ち合わせは外なので賃貸に人が来ることはありませんし、看板を掲げることもありません。
パソコンを使う仕事。
あくまでも作業場で人の出入りないこと。
看板のような外からみて事務所だとわからないこと。
を伝えました。
伝える内容は、大家さんを不安にさせないために大事な要素をかなりググりました。
「事務所として使いたい」だけだと、どうしても
「人の出入りがあるんじゃないか?」
「騒音問題に繋がるんじゃないか?」
と大家さんは不安にさせてしまいます。そこで予め使う用途をハッキリと伝えることにしました。
答えは作業場としての利用は全然OKだけど、住所登録はNG。
こればっかりは仕方ありません。
NGだったのでバーチャルオフィスの契約
住所登録のNGが出たので、大家さんにはこれからも住居としてお世話になる旨と、住所登録はバーチャルオフィスを使うことを伝えました。(一応安心してもらうために報告)
元々ネットショップを運営していたので、バーチャルオフィスを利用するつもりではいました。
ネットショップはね、特定商取引法に基づく表記に住所の記載が必要なので、セキュリティー上事務所利用OKだったとしても、自宅の住所は晒したくないのでね!!
バーチャルオフィスについては、こちらの記事で詳しく紹介しているのでコチラの記事をご覧ください。

開業届の住所変更
開業届に登録していた住所をバーチャルオフィスで契約した住所に変更しました。
freeeさんのコチラの記事で開業届の住所変更の仕方を詳しく紹介してくれています。
青色申告をする個人事業主は要確認!住所変更に必要な手続きは確定申告前に
ショップの住所変更
私は『BASE(ベイス)』と『STORES.jp(ストアーズ)』でネットショップを開いています。
そのショップには特定商取引法に基づいて住所の開示が必要です。
その開示情報にバーチャルオフィスで契約した住所を登録しました。
事務所利用不可の賃貸で仕事をする場合の対処法
対処法1|大家さん・管理会社にまず相談
対処法2|バーチャルオフィスを借りる
対処方3|事務所利用可の場所に引っ越す
さいごに
私が3年間何の問題もおこらなかったように、事務所利用不可の場所で仕事をしても、自分のホームページに記載したり(特定商取引に基づく表記が必要な場合、書かなければいけない)や広告を出したりしない限りバレることはありません。
人の出入りが多かったり、看板を掲げていたら同じマンションの人から苦情が入るので話は別ですが。
ですが、「バレなきゃ良いのか?」って話だと思うんです。
個人事業主やフリーランスは信用第一です。
グレーなところをわざわざ残して仕事を続けるのは逆にリスクと思い、私はバーチャルオフィスの契約をしました。
真っ直ぐに、胸をはって道を歩ける人生に。

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