ハンドメイド作家になるには?準備0からはじめるロードマップ
自分で作ったものを売って生計を立てたいんだけど、どうすれば良いかな?
ハンドメイド作家になりたいんだね!!
自分で作ったものだからハンドメイドか!!
そう!!ハンドメイド作家!!
ハンドメイド作家として活動して行きたいけど、何をすれば良いのかわからない……。
そんな初心者さんに向けて、0から始めるロードマップを作りました。
これからハンドメイド作家を目指す人は、ぜひこの記事を読んで流れを掴んでみてください。
- ハンドメイド作家になりたい人
- ハンドメイド作家として活躍していくために全体像を掴みたい人
ハンドメイド作家になるためのロードマップ
0からハンドメイド作家になるためのステップを5段階に分けてみました。
まずはどんな流れで進んでいくのが掴めるよう、ステップごとに箇条書きでまとめたので、自分に必要な期間を参考にしてみてください。
ハンドメイド作家になるための5ステップ
- ハンドメイド作家としての基盤を考える構想期
- コンセプトに沿った作品の制作期
- 作品を販売する出店期
- 作品を知ってもらう認知期
- お店をレベルアップさせるステップアップ期
この期間にすること
- ベンチマークになるお店を探す。
- 届けたいターゲット層を明確にする。
- 作っていく作品を決める。
- お店のコンセプトを明確にする。
この期間にすること
- 試作品を作りながら販売する商品を決める。
- 原価や手数料をみて販売価格を決める。
- 配送方法を決める。
- 備品の準備をする。
この期間にすること
- ネットショップサービスに登録する。
- ネットショップの設定・配置デザイン完成させる。
- 作品写真を撮影し商品登録をする。
この期間にすること
- 自身またはお店のSNSアカウントを作る。
- 作品に合ったイベントを見つけて参加する。
この期間にすること
- ベンチマークになるお店との差を洗い出して実行。
- コミュニケーションの機会を増やす。
- クーポンを発行する。
- メルマガやSNSを活用して情報を積極的に届ける。
ハンドメイド作家としての基盤を考える構想期
まずは自身がどんなハンドメイド作家として活動していきたいか、考えていきましょう。
家を建てるとき、基礎となる土台がしっかりしていなければいい家は建ちません。
例え建ったとして、とても脆く崩れやすい家になります。
構想期はハンドメイド作家としての基礎になります。
しっかりと構想を練りましょう。
この期間にすること
- 作っていく作品を決める。
- 作品を作るための道具や素材を仕入れ、練習をする。
- ベンチマークになるお店を探す。
- 届けたいターゲット層・お店のコンセプトを明確にする。
作っていく作品を決める
お店に並べる商品を選ぶ時、自分の得意分野であったり、好きだからこそ練習を通してクオリティを上げられるものにするのがオススメです。
どんな商品がハンドメイドの市場で売れているのか気になる人は、こちらの記事で具体的な品目も挙げて紹介しているので、合わせて読んでみてください。
作品を作るための道具や素材を仕入れ、練習をする
作る作品を決めたら、道具の準備と練習です。
ハンドメイドといえど商品です。
人にお金を払って買ってもらうためには、商品として成り立つクオリティが必要です。
喜んでもらえるだけのクオリティになっているのか常に自問自答しながらクオリティを上げていきましょう!!
ベンチマークになるお店を探す
作っていきたい作品が決まったら、次はどんなお店を作りたいか、指標になるベンチマークのお店を見つけましょう。
販売をしようと思っているマーケットで、自分が販売していこうとしているジャンルで検索をしてみてください。
ハンドメイドマーケットプレイスの2大巨頭は、minne(ミンネ)とCreema(クリーマ)。
ハンドメイド初心者は、まずはminneから使ってみてください。
ここで気をつけて欲しいのは、指標はあくまで指標です。
これを勘違いしてそのまま全て真似てしまうとパクリになります。
たくさんの時間をかけていろんな試行錯誤をしてきたものを、無断で真似されて気持ちいい人はそうそういません。
そんなことをしてパクってしまった相手にバレた場合、ハンドメイド作家として活動して行くのは難しくなるでしょう。
例えバレなかったとしても、倫理的にもアウトです。
どうか参考にする域を越えないでください。
届けたいターゲット層・お店のコンセプトを明確にする
誰でも良いから買ってー!!
と、ダーゲット層を明確にしないで作品を作ってしまうと、誰の心にも刺さりません。
誰の心にも刺さらないということは、誰も作品を手に取ってくれないということです。
皆さんが洋服を選びにショッピングモールへ買い物に行く時を想像してみてください。
無意識かもしれませんが、行く店と行かない店はハッキリと決まっていますよね。
普段着る服を買いにきた人は高級ブランド店へは立ち寄らないし、年を重ねることで選ぶブランドも変わってくる。
自分の好みの洋服が置いていないとわかっているお店にも入りません。
ハッキリと言語化できないとしても、なんとなくこのお店はこんな雰囲気のものを置いているという認識はあると思います。
どんなお店も、大なり小なりターゲットというものを意識しているということです。
こんな風に、ダーゲット層をしっかり明確にすることで、作る作品に統一感が出て、ブレない軸が作られていきます。
明確にすると良い項目
- 性別や年齢層
- 手に取るであろう人の趣味趣向
- 読んでいそうな雑誌
- どんな時に手に取って欲しいものなのか
……etc
コンセプトに沿った作品の制作期
どんなお店にしていくか、自分の想いはもちろんターゲット層を深掘りしていくことでコンセプトが明確になってきたかと思います。
そんなコンセプトに合わせて、作品の系統を統一して作っていきます。
この期間にすること
- 試作品を作りながら販売する商品を決める。
- 原価や手数料をみて販売価格を決める。
- 配送方法を決める。
- 備品の準備をする。
試作品を作りながら販売する商品を決める
取り扱う商品を決めた段階で、練習を重ねていると思います。
その練習とは別に、お店のコンセプトを意識した試作品を作っていきましょう。
その中から販売する商品を決めていきます。
原価や手数料をみて販売価格を決める
ものつくりには材料が必要です。
そして材料の他にも梱包資材や販売する場所を使わせてもらう手数料などもかかります。
1つの商品を作ってお客さままで届けるまでにかかる全ての金額をまずは出してください。
そこから自分に入るお金(利益)を上乗せして販売価格を設定します。
商品を作って届けるまでにかかるお金をしっかり把握していないと、赤字になってしまうこともあるので要注意!!
配送方法を決める
商品が決まると、重さや厚さが決まるので配送方法を決めることができます。
送料無料はお客さんにとって嬉しいポイント。
ですが個人のお店で送料無料を実施できないお店も多くあると思います。
いろんなものが値上がりしている昨今、輸送費も価格が上がっています。
そのため、近年送料をお客様負担に変えたお店も多く見受けます。
送料を負担しているお店はもちろん、お客さんに負担してもらっているお店も、どちらも損をしないために、適切な配送方法を選んでいきましょう。
メジャーどころは日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便。
下の表はダンボールを使った配送方法のですが、厚さ3mm以内のものであれば、もっと安い配送方法があります。
料金比較
項目 | サイズ | 重さ | 料金 |
---|---|---|---|
日本郵便 | 3辺合計170cm以下 | 5kgまで | 820円〜5,090円 |
ヤマト運輸 | 3辺合計200cm以下 | 30㎏まで | 940円〜10,730円 |
佐川急便 | 3辺合計160cm以下 | 30㎏まで | 910円〜14,740円 |
料金の最小値は60サイズ・同地域での設定から出したもので、最大値は最大サイズかつ一番距離のある北海道と沖縄間での料金です。
備品の準備をする
お客さまに安心してお店を利用してもらうためにも、しっかりとした梱包資材を用意して発送する必要があります。
ダンボールワンでは箱型のダンボールはもちろん、メール便ケースやOPP袋、緩衝材など梱包に必要な備品が揃っているのでオススメです。
発送に必要不可欠な備品
- 商品サイズに合わせた箱や封筒
- OPP袋
- クラフトテープ
- ワレモノなど商品の特徴に合わせてプチプチなどの緩衝材
- 配送方法に合わせた宛名シール
ワンランクUPする備品
- 梱包時のアクセントになるお店のロゴが入ったシール
- お店を利用してくれたことへのTHANKSレータ
- ショップカード
- 梱包をワンランクUPしてくれる薄葉紙
さらに詳しく備品について知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。
作品を販売する出店期
ハンドメイド作家として生計を立てていきたい場合、作った作品を販売する必要があります。
ということで、まずは自分のお店を1つ持ちましょう。
この期間にすること
- ネットショップサービスに登録する。
- ネットショップの設定・配置デザイン完成させる。
- 作品写真を撮影し商品登録をする。
ネットショップサービスに登録する
使うのはネットショップサービス。
ベンチマークを探した時に既に登録しているかと思いますが、今度は実際にお店づくりをしていきます。
もちろん実店舗を持ったり、イベント出店をすることもできますが、ネットショップは実店舗やイベント出店のように初期費用がかからないので、はじめの1歩に適しています。
ネットショップサービスは色々あります。
今回はハンドメイド作家としてお店を持つので、ハンドメイドに特化したサービスminne(ミンネ)がオススメ。
ハンドメイド作品が集まるプラットフォームなので、使いやすさはありますが、自分のお店というよりは間借りといった感じ。
自分のお店としてしっかり育てて行きたい人や、イベント出店や実店舗も視野に入れたい人ならSTORES(ストアーズ)でも同時にお店を作っていくのがオススメです。
ネットショップの設定・配置デザイン完成させる
ここでいうネットショップのデザインは、設定や配置デザイン。
使うサービスによって異なりますが、共通して必要な項目を紹介します。
設定する項目
- ショップ情報
➡︎ お店の名前や説明、お店のSNSアカウントの登録 - 運営に関する情報
➡︎ 区分や事業所の住所、営業時間や返品対応などの細かな情報 - 送料の設定
- お店の紹介ページ(ABOUT)
発送が必要になるので、自身の住所の記載が必要になります。
住んでいる場所を公開するのに抵抗がある人は多いでしょう。
そんな人はバーチャルオフィスを使いましょう。
バーチャルオフィスを使うことで、安心してお店の運営ができます。
作品写真を撮影し商品登録をする
ネットショップでは、作品の写真が最も大切になってきます。
実店舗と違って、ネットショップでは実物を見て触ることができないので、写真で買うか買わないかを判断します。
そのため、見やすく購入者が確認したい箇所を写真で用意しておくことが購買意欲の後押しになります。
撮影ボックスなどを使って、作品の写真を綺麗に撮りましょう。
そして作品写真と同じくらい商品説明も大切です。
どんな作品で、素材がどんなもので、サイズをしっかり明記しておきましょう。
注意事項もしっかり明記しておくことで、トラブルも避けることができます。
作品を知ってもらう認知期
ここから作品を知ってもらい、作品を手に取ってもらい、ファンを増やしていきます。
まずは作品を知ってもらうためにできることをして行きましょう。
この期間にすること
- 自身またはお店のSNSアカウントを作る。
- 作品に合ったイベントを見つけて参加する。
自身またはお店のSNSアカウントを作る
ハンドメイド作家は、自身の作った作品を買ってもらうことで生計を立てます。
そのため、自身の作品を知ってもらうことはとても大切です。
オープンしたてのネットショップは、誰もお店の存在を知りません。
全ての人が未認知顧客です。
自分のお店を知ってもらいやすいツールとして、SNSはとても便利です。たまたまでもお店の存在を知ってもらう糸口になります。
SNSで更新できること
- 新作の発表
- 再販の発表
- 作業風景
- 作品のこだわり
- 仕入れた素材の紹介
- 作品を作るのに使う道具の紹介
……etc
作品に合ったイベントを見つけて参加する
ハンドメイドのイベントは日本各地で行われています。
ハンドメイドの作品が好きな人たちが集まる場なので、手に取ってもらえるチャンスが増えます!!
イベント出店で自分の作品をいろんな人に知ってもらいましょう!!
お店をレベルアップさせるステップアップ期
お店がある程度整ってきて、作品作りも慣れてきたら、ステップアップをしていきましょう。
ハンドメイド作家として生計を立てるために大事な売上アップ施策です!!
この期間にすること
- 取り扱う作品を増やす。
- お客さんとのコミュニケーションの機会を増やす。
- クーポンを発行する。
- メルマガやSNSを活用して情報を積極的に届ける。
取り扱う作品を増やす
品揃えはとても大切。
お店に入って商品が少ないと、盛り上がりに欠けますよね。
新しい商品を増やす時に気をつけて欲しいのはお店のコンセプト。
いくら取扱商品を増やすと言っても、コンセプトとズレたものを追加すれば、何のお店なのかまとまりがなくなり、今まで見にきていたお客さんは離れていってしまします。
お客さまとのコミュニケーションの機会を増やす
実店舗のないネットショップの場合、お客さまとのコミュニケーションの機会はそう多くはありません。
商品についてのお問い合わせがあった時や、購入された時、商品を発送する時くらいです。
だからこそ、貴重な機会を逃さないようにしましょう。
特にレビューへの返事や、アンケートの実施は、お店を成長させるためにとても有効な手段です。
BASEではアンケートを簡単に行える拡張Appsがありますし、そういった機能が備わっていない場合は、Googleフォームを使うこともできます。
お店の利用客のリアルな声を集めて、お店の改善に役立てましょう!!
クーポンを発行する
クーポンにはいろんな役割があります。
初めて店に訪れた人の購入ハードルを下げるための初回クーポン。
2回目以降の来店に繋げる次回使えるクーポン。
お店のことを思い出してもらうためのイベントクーポン。
そして常連さんは、ハンドメイド作家にとってとても大きな存在です。
そんな大切な常連さんに向けて、感謝を込めた特別なクーポンを発行しましょう。
クーポンの発行は、来店回数に応じて特典を増やしたり、割引率を変えるなどできることは色々とあります。
minne(ミンネ)では残念ながら自分発信のクーポンを発行することができません。
クーポン施策を行いたい人は、STORES(ストアーズ)を使うことをオススメします。
クーポンの役割
- 初回クーポン
初めて来店されたお客さんの購入ハードルを下げる役割がある - 次回使えるクーポン
次回使えるクーポンは再来店を促します。 - イベントクーポン
ボーナスが支給される夏や年末、お財布の紐が緩くなりやすい時期にイベントクーポンを発行し、販売促進を促します。
メルマガやSNSを活用して情報を積極的に届ける
メルマガやSNSはお店の情報を届けるのにとても便利。
何より定期的なお店の情報発信は、お客様にお店の存在を忘れないようにしてもらうためにとても重要です。
作品の情報以外にも、実際に自分で使っている使い方やお役立ち情報などを届けることで、作品以外の価値提供もできます。
メルマガ機能がついていないネットショップサービスもあるので、メルマガ機能を利用したい場合はSTORES(ストアーズ)がオススメです。
メルマガやSNSで届けるオススメ情報
- ショップで売れ筋の人気アイテム紹介。
- セール情報。
- 入荷や再販アイテムの情報。
- 取り扱いアイテムの使い方や詳しい情報。
さいごに
0からハンドメイド作家になるためのロードマップを紹介しました。
ロードマップを読んだことで全体像が見えてきたと思います。
自分の好きなことで生計が立てられるよう、そして自分の作品を好きだと言ってくれる人の手に届けられるように、ぜひ行動を起こしてみてください。
-fin-